あの夏へ
今回は個人的な思い出話ばかりです。
ここ一か月くらい、やたらと「あの夏へ」を聴いています。ご存じ、千と千尋の神隠しの曲ですね。
「あの夏へ」という曲は、自分が人生で二番目に買ったCDである「いつも何度でも」(シングル)に一緒に収録されていた「いのちの名前」と家族のような曲です。
「いのちの名前」も好きですが、久々にYouTubeでおすすめされたことをきっかけに、最近は「あの夏へ」ばかりを聴いています。
「いつも何度でも」、「いのちの名前」の二曲は、購入当初を含め、小学生時代の夏に聴きまくりました。中でも記憶にある想い出が、夏休み中の朝に自分と兄がなかなか起きてこないので、母が大きめの音量でその二曲を流して無理やり起こされたことが何度かあったことでしょうか…。(ずっとこのブログを読んで下さっている方はご存じでしょうが、自分は当時、山の中の小さな集落に住んでいましたので、大きな音で音楽を流しても近所迷惑にはならなかったんです。ちなみに、現在その集落は某キャンプアニメの映画の舞台になっていて、風景が思いっきり予告動画などで出てきてます!)
もちろんそれ以外にも、初恋の千尋のこともあったのでしょっちゅう聴いていたためか、特に少年時代の夏というと「いつも何度でも」と「いのちの名前」というイメージがあります。(世代的には、もののけというよりかは千と千尋がド直球の世代)
そのためか、「いのちの名前」とほぼ同じような曲の「あの夏へ」を聴くと、あっという間にその集落に住んでいた頃の夏…少年時代を思い出してしまって、かなり感傷的になってしまうんです…。ちょうど今のような夏の終わりの時期が、なおさらそうさせるんでしょうね…。
皆さんきっとそうなんでしょうが、小学生時代の夏休みというとまだまだ純粋で無邪気に遊んでいたことが懐かしいですよね。夏休みといえばラジオ体操やプール、自由研究も含めた夏休みの宿題、少人数(当時で全校生徒30人くらい)の学校の友達と屋内外で遊んだこと、お盆期間に東京の祖母の家にいったことなど、色々思い出します。
東京の祖母の家に行った時に、母親に連れられて満員の映画館で千と千尋を観に行ったことや、電車で映画館に向かう途中、暑い中で飲み物やらタオルやらを入れた小さいリュックサックを背負って駅のホームで電車を待っていたこと、帰りにパンフレットを買ってもらって大事に祖母の家に持って帰った記憶など、映像で思い起こされます。
本当、何も考えずに、ただただ毎日を過ごしていたあの日々が懐かしい…。
「あの夏へ」を聴いて思い出すのは、何も千と千尋の公開当時の2001年の夏だけではありません。これもまた個人的な話なのですが、2003年の夏も思い出してしまうんです。
当時小学6年生だったのですが、実はこの年の夏に初めて現実世界で人を好きになったんですよ~! 笑
初恋(二次元)から二年後、12歳ということでちょっと人を好きになるのには遅い方なんでしょうが、なにしろ小さな学校にいたもんで、女の子とかそういう感じで接したことがなかったんですよね…。
ところが、その年の夏に、陸上競技の大会で全国大会に出場することになって、そうなると県内の他の学校の子たちと合同で県代表チームとして大会に出ることになるんですね。それも泊まりで行くので、みんな一緒に行動する時間が長いんです。
となると、自分は初めてそこで他の学校の同い年の子たちと接するわけです。大会前にも合同練習会とかあって、まぁまだ子供なので、同じ男の子同士はもちろんあっという間に仲良くなるわけです。で、代表の中には女の子も当然同じくらいいるわけですよ。
その中で、合同練習中や全国大会期間中、自分にちょっかい出してきたり、話しかけてきたりしてくれた女の子がいたんです。そうなるともう、今まで女子からそんなことされた事なかった自分はいつの間にかその子のことが気になっていって、さらに時間が経つ頃にはその子のことばっかり考えるようになっていて…という感じで、そのあとはもうね。説明不要ですよ! 笑
全国大会が終わって、(引率の大人を含め)みんなで電車に乗って帰っている途中、人生で初めて、「ずっと駅に着かなければいいのに…」、「時間が止まればいいのに…」って思ったことをはっきり覚えています。
時間が止まるわけもなく、地元の駅に着いて、保護者が待っている場所まで行って、解散して…。そこで小学生時代最後の夏の思い出が終わったという感じです…。
その後、中学になっても自分は陸上を続けたのですが、その女の子は別の部活に入ったらしく、結局は再会することなく今に至るわけですが、今となっては本当に懐かしい良い思い出です。(当時、中学でも陸上をやってみたいという純粋な思いもありましたが、実はもう一度あの子に会えたらなという想いも確かにありました)
その夏にも「いのちの名前」はよく聴いていたので、「あの夏へ」を聴くとその頃のことも思い出してしまうというわけですね…はぁ…(溜息)
もう一度あの時期だけをピンポイントでやり直せるとしたら戻ってみたいですが、そうではなくあの時期から今までをもう一度やり直すとなってしまうと、嫌ですね…。その後の大変さが分かっているので…。
なので、ある意味であの頃だけに戻れる「あの夏へ」は、特別な一曲なんだろうなと思います。
ちょっと話が長くなってしまいましたが…。まったく需要の無いことは分かっているのですが、最近の感傷的な流れでついつい書いてしまいました…。
次回は何かジブリか一次創作のどちらかの話題で書きたいと思います…。
ということで、完全に個人の想い出の話でした~。