第4章のこと

2022年07月17日

前回お伝えしましたように、多少無理やりでしたがなんとかその後小説第4章を追加しました。

 その第4章ですが、読んでくださった方はご存知の通り、サンが全く出てきません。
本当は出演予定だったのですが、サンが出てくる場面は全て、文量の関係で次の章に 繰り越しとなってしまいました。

次の第五章では、もはや何百番煎じか分からないくらいのおなじみの展開となるので、アシサン好きな方にも読んで頂ければと思います。


ところで、 今回の章は蹈鞴場の下流の村の民が中心となる展開になりました。
この展開はその後小説を書き始めた当初から構想していた部分でして、すでに当時からちまちまと書き溜めていた章でもあります。

 その後の蹈鞴場を考えていく上で、当人達である蹈鞴場の民だけを考察の対象とすることは、やはり無理があると思っています。 
社会ですから、大抵は周りの人々の行動というものに影響を与えたり、逆に影響されたりということが普通なのではないかと思います。
もののけの世界で言えば、蹈鞴場に関係する要素として、森のもののけ達はもちろん唐傘連や侍もいると思います。
その中で忘れてはならないのが、 蹈鞴場のある湖から流れる川の下流にも当然存在すると思われる村の民。
もののけ本編で、川が濁流になって流れている場面がありますが、もののけ関連本などでは、あれは蹈鞴場建築と、砂鉄採取・木炭生産のための大規模な開発が原因であることを示唆していると言われています。
史実での蹈鞴製鉄は、木材の伐採などは 計画的にされて木がなくならないようにされていたという話を聞いたことがありますし(本人たちの死活問題となるため)、そもそもあんなにでかいもんじゃないと思いますが、もののけで描かれている蹈鞴場の蹈鞴はかなり大きなものなので、自然界の許容範囲を超えてしまっていたものと見受けられます。

 そうなると、その影響を受けるのは山側だけでなく、下流側の人間界も含まれていたのではないかと。
そこで、下流の村とその民を登場させたという訳です。
 
襲撃の場面なんかは、結構楽しみながら書きました。文章も、どうしたら緊迫感が伝わるかな~とか、スピード感を出すにはどんなふうに書けばいいのかな~とか、書き方の勉強にもなりました。 …いや、うまく書けてるかどうかは話が別ですよ?
 
村人達に関しては、オリキャラとして名前をつけようかどうか迷いました。特に若い男達の頭目。名前をつけると、作品の中で扱いやすいし、文も書きやすいんです。でも、今までもそうでしたが、やはり名前を出すと皆さんの「もののけ姫」という作品に対するイメージへの責任が重大だなぁ〜と、勝手にプレッシャーを感じたので、やめときました(笑)

 もちろん、読んでいる方もそんなにいないので、そんな色々考える必要なんて無いんですけどね。

これまでの1〜4章で、なんだかアシタカも蹈鞴場の民も大変な目にばっかあってるな〜と思われるかもしれませんが、全くそのとおりだと思います(笑)

次の第五章なんか、アシタカはもっと大変な目にあいますし…。
さっさと登場人物達を幸せにしてあげて! …と言われても仕方がないですな。 

今までにも何度か書いていますが、なぜ管理人がこのその後小説を書いてここに載せているのかをご存知の方は、その理由をご理解頂けるかと思います。

とはいえ、やっぱりアシサン好きの方や、もっと幸せで和やかなその後を見たいという方には物足りないだろうなというのは自覚しています。
 そこまでたどり着くのに、もう少し…いや、もう何年か待って頂ければ、満を持して描けると思いますので、どうかそれまでお付き合い頂ければと思います。

 ってか、今更ですけど、まさかその後小説書くのにこんなに年月かかるとは思わなかった…。
もののけ25周年もびっくりですけど、自分がその後小説書き始めて12年経つというのもびっくりです。
最初は数年で終わるだろうと思っていたのに、気がつけばもうこんな歳に…。
しかも、完成まではここからさらに数年はかかるでしょうし。
でも、会社から独立してからは確実に更新ペースが上がっています。(文字書きの環境を変えたのもあります) 
今考えると、学生時代の2012年に序章と第一章を掲載してから後は、2014〜2019まで会社で林業に従事していた時は第二章しか追加できなかったのに、独立してからは三章、四章と更新ペースが上がっているので、やはり、独立したことで自分の時間を作りやすくなったというのは大きいです。

次の第五章も1〜2年で更新できればいいんですが、どうなるやら。
 

今の時代、個人の二次創作サイトなんてほとんどありませんが、地味なこの場所でまだまだしつこくやっていこうと思っていますので、今後ともよろしくお願いします!
 

 その後小説を書き終えるまでは死ねないぜ!!

それでは、また来月!
 


 

 

 

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