ネーミングのこと

2022年10月29日

本題に入る前に、まずはジブリの最近の話題を。

宮崎駿監督の新作が完成間近だそうですね!

ジブリが新作を公開する時って、公開前年の冬(12月頃?)に発表会見をして、翌年の夏に公開みたいなパターンが多い印象があるんですが、皆さんどうですか? いや、特に根拠があるわけではないので、ただの気のせいなのかもしれませんが。

報道で出回っているジブリの星野社長コメントにある「ゴールに近づいている」という表現が、制作のどの段階にあることを指しているのかまでは分からないので、まだまだ公開時期まで予想することは難しいですが、それでも完成に近づいているという情報だけで、かなり期待が膨らんでしまいます。

宮崎監督の新作、楽しみですね!


それでは、本題に。

タイトルの通り、登場人物のネーミングについてです。

現在、最優先で作業を進めているのは、もののけその後小説第五章です。(本来、第四章の後半部分だったところを、文量が多くなったという理由で第五章に繰り越したため、すでに四分の三くらいは書けています。ここからが大変なのですが…)

で、もののけばかり書いていると色々限界になってしまうので、その傍らで新しい一次創作の方も進めようと思っていて、頭の中で執筆待ち渋滞状態にある物語のうちの一つをいよいよ書き始めようかと思っています。(年始に書いたコメディ小説については、コメディを文章で書くことの難しさに直面してしまい、現在は一旦保留状態…。)

今回書こうと思っている一次創作は、ストーリー自体は頭の中ではすでに始めから終わりまで描き切っているのですが、おかしなことに肝心な登場人物の名前が未だに決まっていないというね…。

ネーミングって、すごく悩みません?

今回の作品の登場人物の名前について、何度も時間をとって考えているのですが、なかなか納得いく名前が思いつかなくて困っています。

二次創作の場合は、当然すでに本家の登場人物をもってくるだけなので、何も考える必要はないのですが、オリジナルの物語となるとそうはいかないので、そこでつまづいてしまうとそもそも先に進めない。

過去の創作の時は比較的スムーズに決まったのですが…。

例えば、「藤ノ葉」に関しては、原作とでもいうべき民間伝承の「信太妻」や「葛の葉狐」にある名前を元に決めました。主人公の村部保郁(むらべのやすか)は、原作の安部保名(あべのやすな)を少し変えたものだし、藤ノ葉は、もとの葛の葉からきています。藤の花が好きだからというだけでなく、葛と同じ蔓(つる)性の植物ということで、藤ノ葉にしました。(どちらも林業者には天敵ですが…)

「継憶の暁」では、夜=この世の者ならざる者達の世界という世間のイメージで、まず制作当初の時点で、夜に出会う女性(あの世の者)を「宵」と名付けて、対極にあるこの世の者という意味を込めて主人公(この世の者)を明瀬時白(あかせのときしら)としました。※時候を表す言葉の宵(よい)⇔明(あけ)の対の関係から。「瀬」は場所を表す意味もある漢字なので、この世に生きる者=明るい場所の者という意味合いで「明瀬」。「時白」も、夜明けのイメージ(夜明け=白む時)で決めました。

「一葉の灯」に関しては登場人物に名前はつけませんでした。というのも、伝えたいテーマ的にも「言葉」を中心に据えて、より普遍的な話にしたかったので、あえて名前をつけずに書いてみました。


創作時、登場人物の名前を決める時って、何かしらの理由というか、物語の中での立場や運命のようなものなどを考慮して必然的につけたり、逆に純粋に雰囲気だけで名前をつけたりという感じだと思うのですが、そのどちらでも思いつかない場合、もう本当に行き詰ってしまいますね…。

現状、もうどうネーミングすればいいのか分からなくなってしまって、かなりドツボにはまっている状況です。

毎回毎回、一時間とかかけて考えた末に、結局「案無し」で終わるという時間の浪費よ…。

ただ、考えすぎて伏線的な名前にはしたくないです。

伏線というとなんだか読んでいる側を出し抜くために設定しているようで嫌なんですよね…。伏線とかそういうんじゃなくて、あくまでも伝えたいテーマを代弁してもらうための各自の役回りから運命的・必然的に、純粋な理由で決まっていくというのが理想です。

その登場人物や作品にとって一番大事な名前を、読む側を出し抜くために事前に説得力を持たせることが目的の「伏線」という言葉で表すような理由でネーミングしたくないなぁと。

そういう意味では「宵」のネーミングは微妙なところですが、この時はあくまでも運命的に自然に決まっていったものなので、伏線というのとは別です!


いずれにしても、今回の一次創作の登場人物達に名前をつけるのにはまだまだ時間がかかりそうです…。

そういえば今回は短編ではなく、中編の物語になる予定です。(もののけ目的でここに来て下さる皆さんにとってはどうでもいいでしょうけど…。)

文章表現的にも、これまでの3作のようなわけわからん実験的な(=カオスな)文章ではなく、もののけその後小説のような普通の文章で書こうと思っています。

なので、たぶん長いことかかるとは思いますが、もし完成したらその時はぜひ覗いて頂ければ嬉しいです。


ということで、今回は登場人物のネーミングについて書いてみました~。

それでは。




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