2022年08月28日

数日前、たまたま見かけたネット記事で、なんだかある意味で懐かしい話題が再度浮上していたので、思わず更新してしまいました。

その話題というのは、サンの声についてのもの。

どうも、8月23日に放送された星野源さんのラジオ番組でゲストに石田ゆり子さんが出演したそうなのですが、その時、同番組に出演していた声優さんとの会話の中で、石田ゆり子さんが未だにサン役として演技したことに自信がないという旨の発言があったんだとか。金ローでの放送の度に視聴者の反応が怖いみたいです。

これねぇ。もう何年も前から、「声優」としての演技に関してサン役の石田ゆり子さんのことを色々言う輩がネット上にいて、それはもう自分がもののけに本格的にハマった13年前からすでに存在するわけですよ。

久々にこの話題出てきたなぁ~、とちょっと懐かしい感じさえします。

確かに、メイキングの中でも宮崎駿監督にかなり演技指導を受けていたのは事実ですし、当時のもののけ公開開始時の舞台挨拶でもすでに石田ゆり子さんは自身の演技について自信がない旨の発言をしていました。


自分はサイト開設当初のブログで書いたように(もはや当時を知っている人はほぼいないのではないかと思いますが…)サンの声は石田ゆり子さん以外考えられないと思っています。

もうこれは、それぞれ個人の好き嫌いの話になってしまうような気がするので、あまり議論しても仕方ないような気もしますよね。

個人的には、そもそもいかにもアニメです的な濃い味付けの(日常ではありえないような)話し方がかなり苦手で、だからこそ、ジブリの演技方針くらいがちょうどいいなという感覚です。

実際、じゃあ専門の声優さんがジブリ作品での演技で何も演技について問題なく演じられていたかと言うと、こちらもまたもののけのメイキングをご覧になった方ならご存じでしょうが、いわゆる今でいう「声優」さんが宮崎監督にかなり手厳しい指導を受けていたが実際のところで、宮崎監督の目指しているものと、世間一般のアニメで用いられるような話し方は異なるということが分かると思います。

その点でも、石田ゆり子さんの演技に対してそんなに否定的になるというのがよく分かりません。観てても、サンはこういう話し方なんだなぁ、というだけですし。

声を当てるということに対して、「こういう演技をするものだ」というその人の中で確固たるものがある…悪く言えば固定観念的なものがある一部の人が、自分の理想と違うからということでいろいろ言うんでしょうかね。

声の当て方だけでなく、人の性格や世の中の色々なものに関しても言えそうですけど、自分の価値観に絶対の自信を持っている人ほど、目の前のものが自身の価値観と異なっているというだけで、それをそういうものだと受け入れられない、ありのままを受け入れられないのではないか、という気はします。よく分かりませんけど。

アニメとはこういうもの、絵とはこういうもの、小説とはこういうものといった芸術だけでなく、女性・男性とはこういうもの、マナーとはこういうもの、人付き合いとはこういうものといったような、世間一般のことでも根本は同じなのではないかなと思います。

当然、各個人の中で考えをもつのは必要ですけど、それを個人の範疇を超えて、周りに対して無理に当てはめようとすると、色々と諍いが生じるのかなぁと考えてしまいます。

だいぶ話がそれていますが…。


とりあえず、サンの声は石田ゆり子さん以外に考えられないですし、例え石田ゆり子さん自身が自信がないとしても、宮崎駿監督がサンの演技についてどのように感じているか分からないとしても、自分はあのサンの話し方こそがサンだと思っているので、関係ありませんね!

ちなみに、風立ちぬの庵野秀明さんも同じです。自分は風立ちぬは映画館で観たっきりですが、それでも覚えていることがあります。

当時、当初から主人公の声を庵野さんが当てるということで良くも悪くも話題になっていました。そのせいもあってか、観始めると、どうしても堀越二郎の声を冷静に分析してしまう自分がいたのを覚えています。

でも、確かに上映が始まって最初の頃は少し違和感がありましたが、中盤頃にはもうすでに「堀越二郎は、こういう話し方をする人なんだな」と、いつのまにか普通に受け入れている自分がいて、作品自体を集中して観れていたので、観終わってからも自分は何も否定的なことは思いませんでした。

まぁ、現実世界でも、声も話し方もけっこうみんな色々ですもんね。やたらオーバーな話し方する人もいれば、ちょっと自分とは間の違う話し方の人もいますし、それこそぶつぶつ言う感じで何言っているのかよく聴こえない人もいますし。悪口ではなく、その人はそういう人なのだということですよ?

だから、創作作品でもよほどの棒読みであればどうかとは思いますが、そこまであからさまに演技とは言えないようなものじゃないのなら、別に何とも思わずこのキャラはこういう話し方のキャラなんだな、となりません?

というかそもそも、演技として成り立っていない程の酷いものであれば、作品として世に送り出されないでしょうし、であればやっぱり、これは演技云々の話以前に、個人の好き嫌いの話という側面が強いような気がします。


なんか思ったより話が広がったので満足です…笑

そんなこんなで、たまたまネットで見かけた記事を読んでいたら懐かしい話題が出てきたので、珍しく短期間での更新となりました。

また来月、何かネタが思いつきますように~。

それでは。



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