山の道に関して
いやいや、だいぶ朝晩も冷え込んできましたね。
コロナはもちろんですが、風邪にも気を付けて来たる年末に備えましょう!
…という自分は、先週、仕事で片目をケガしてしまい、少し仕事を休んでいるところです。昨日くらいからやっと視界を覆っていた霞が晴れてきた感じで、来週には復帰できそうです。(個人事業でやっているので、あまり休んでいると収入が…。ここのところ仕事で使う中古の機械を立て続けに買ったので、その分取り返したかったのですがねぇ…。はぁ…。)
個人的な話はともかく、今回もその後の話を捏造する過程で思ったことや考えたことを書いてみたいと思います。
その後の話の中で、アシタカやエボシ達が町へ荷送りに行く際に通る山道について書いてみました。
本家もののけの方でも、踏鞴場への帰路にあるエボシ一行をモロやサンが襲撃するシーンがありますが、そこでは雨でぬかるんだ山道を、牛飼いや荷を積んだ牛が苦労して歩く姿が描かれていましたよね。
実は、このような山道に関しては、まさに現在の自分の仕事と大きく関わる内容でもあります。
というのも、現在の林業では基本的に山に重機が入れる道を開けて、それを使って丸太を搬出するというのが全国的な流れになっているからです。(山を崩さないような道が開けられない急斜面や、地質のもろい場所については架線集材という長いワイヤーを使った方式で搬出を行います。個人的には山への負担を考えるとこの架線方式を重視したいと思っていて、昨年に会社を辞めて独立し、いろいろ試行錯誤しているところなんです!)
その中で、山を崩さないような道を開けるために最も重要とされているのが、排水…水の流れなのです。
もののけ本編で描かれていた山道では、荷を積んだ牛が、雨でぐちゃぐちゃになった地面に足を取られて難儀していました。
あのように、水が道の上からうまく流れ出ていかず、泥状になってしまうというのは、降雨時の水の流れを考慮していないためです。
何年か前に、ブラタモリか何かで、昔の参道?か何かの山道がうまく排水処理した道になっていて、出演者が関心していた場面があったような気がします。
おそらく、昔から山道を造る際はこのように水の流れについて考慮したうえで、ルート選定や排水方法の選択・設置を行っていたはずです。
現在でも、ルートの選定や排水処理を誤った…あるいは早く終わらせたいがために手を抜いた道というのは、大雨によって重機がスタックしてしまったり、せっかく開けた道が壊れたり、もっとひどい現場では山の小規模な土砂崩れを引き起こしたりしています。
そのような視点でもののけに描かれていたあの道を見ると、突貫工事で何も考えずに無理に道を開けた…という印象をもちます。
仮に、踏鞴場を建設した際にもっと良い道を造ろうと思えば、そんなに難しいことではなかったと思います。
先に挙げたように、昔も山の道を開ける際は水のことを考えて作られていたようなので、時間をかければできたはず…。
でも、それをしなかったのは、やっぱり急いでいたのではないかと。
…ということで、そこにある裏事情的なものを勝手に考えて書いてみようということで、第三章で描いてみました!
踏鞴場から町へと下っていく一連の流れを書くときは、今の仕事の知識を活かして話を膨らませてみたのですが、今になって読み返してみると、ちょっと不必要に話が増えてしまったような気もしています。
自分が書きたいことと、それが物語の流れ上本当に必要なのか、流れを止めたりおかしくしてしまっていないかというのは別なんですよね…。
難しい。
その一方で、好きで書いてるんだからいいじゃないかと思ったり、いや、でもどうせ書くならしっかりしたものにしたいと思う自分が居たり…笑
あまりに好き放題に書きたいことをぶち込んでも滅茶苦茶になってしまうので、そういう特にその後の話に直接関係の無いネタは、また今度、その後小説とは別に小話的なもので描いてみたいと思います。
ヒルの話とか書いてみたいんですよねぇ~。
サンはヒルに喰われても気にせず引き抜いちゃうけど、アシタカはヒル対策万全&喰われたら慎重に引きはがす…とか。(確か、ロマンアルバムか何かでアシタカの服装の説明に『山ヒル除け』という文字がありましたよね? 慣れてる人でそんなに気にしない人ならそこまでの服装しないでしょ、っていう服装でした。)
実際、ヒルがそんなに気にならない人と、すっごい警戒して万全に対策してくる人で別れます。
ヒル嫌いな人に、「この現場ヒル多いっすよ。」って言うと「えぇ~!」って言ってすぐ足元確かめて、休憩の時も立ったままで絶対に地面に座らないとか。(林業あるある)
とまぁ、いろいろと書いてみたいネタが出てきたのはいいんですが、肝心のその後小説を進めないと、いい加減終わらないって…。
また話が散らかってしまいましたが、今回はこんなとこで。
今後もしばらくは第三章メイキング的なネタが続きそうですが、どうかお付き合いください。