新作公開年ということで

2023年04月07日

新年度も始まりましたね!

今年の春はここ数年と比べて桜がとても華麗に咲いていたような気がするのですが、気のせいでしょうか。

ここ何年かは桜が咲いてもあっという間に散ってしまったり、すぐに葉桜になってしまったりという印象だったのですが、今年は満開の期間がかなり長いような気がします。(地域にもよるとは思いますが)

今年は三月に雨が多かったので、もしかしたらそれが桜に限らず木にとって良いタイミングでの恵みの雨だったのかもしれませんね。

一年を通してみると、木が盛んに水を吸い始める時期というのは三月ですし。落葉広葉樹の種類によっては、この時期に伐採すると木口から水が滴るくらいに水を吸っているものもあります。

なので、三月に雨が多いと、もしかしたらその年の桜は元気良く咲いてくれるのかもしれないですね。


さて、今年は久々にジブリの長編映画が公開される年ということで、超久しぶりに鉄板ネタを書きたいと思います!(単に話のタネが無いからとは言わん!)

それは…「個人的に好きなジブリ作品ランキング」!!

過去にも何度か書いてますけど、まぁ今年は久しぶりにジブリ作品が公開されるということで、一旦ここで現時点での順位をまとめておこうかと。(それに、前回このネタ書いたのは何年前だったか忘れたくらいなので、その後に当サイトを知って下さった方へ向けて、改めて管理人の趣向の紹介という意味も込めまして)

もちろん、別にどれが一番好きとか順位付けしなくても…とは思うかもしれませんけど、そこはブログのネタとしてご愛敬ということで。


で、今回は単純に好きな作品を順位付けするというのではなく、「ハマったジブリ作品」と、「心に残ったジブリ作品」という二つのランキングに分けようかと思います。

これは、個人的にも「ハマった」のと「心に残った(大事な)」のとでは一緒にできないなぁという思いが出てきたからです。

ハマったというと、自分がその世界に入りたいくらいの気持ちにさせられるほど好きな作品で、何度も繰り返し観るようなものだと思うのですが、一方で何度も観るわけじゃないけど、とても感動させられて、心にぐっときて印象に残る作品もありますよね。

なので、今回はこの二つに分けた上で、それぞれ個人的TOP5を決めようかと思います。(ちなみに短編も含めます!)


ではでは、まずは「ハマったジブリ作品」TOP5!! (2023年度版)

1位…「もののけ姫」

2位…「千と千尋の神隠し」

3位…「耳をすませば」

4位…「On Your Mark」

5位…「紅の豚」


一番はやはりもののけでしょう!

そうじゃなかったら何でこのサイト運営してるんだということになりますよね。そもそもジブリにハマるきっかけになりましたし、間違いなく一番ハマった作品です。ハマった当時の熱は凄まじかった…。本当に毎日24時間もののけのこと考えてたし、旧サイトの開設当初の頃のブログ更新ペースとか今思うと尋常じゃなかったし。

2位の千と千尋に関してはサイトをここに移転してきてからも何度か書いていますので、分かって頂けるのではないかと。(劇場で観た当時の千尋への想いや、人生の中で二番目に買ったCDの話などなど、)

劇場公開時の頃はもちろん、その後もずっと好きな作品です。

3位の耳すまは、大学時代に好きになりました。金ローで見て、小学生の頃テレビで観た時は分からなかったのですが、中学・高校と色々経験していくと、この作品の良さが身に沁みます。一時はもののけ並みにハマってました。

4位は唯一の短編。こちらも耳すまと同時期にハマりました。こちらは金ローではなくレンタルだったか何だったか忘れましたが、耳すま劇場公開時に同時上映されていたということを知って観てみた記憶があります。

あの短い時間の中で、チャゲアスの音楽に合わせて繰り返される興味深く考えさせられる内容は非常に印象に残りましたし、加えて作品を作る上での見せ方や思想的な考え方というのも考えさせられたような気がします。

5位の紅の豚は単純に好きです。ああいう、難しいこと考えずにシンプルに娯楽として楽しい作品は、純粋に何度も観てしまいますね!

こうやって見ると、ハマった作品というのはおおよそ同じような時期に固まってますね。もののけから順に1997年、2001年、1995年、同じく1995年、1992年となっています。ジブリ初期の作品や、千と千尋以降の作品については、もちろん普通に好きですが、そこまでハマったという感じではないです。

基本的に幼少期から少年期に公開された作品にハマっている印象です。(実際にハマったのは成長してからだとしても、ジブリが当時の世相を反映したうえで企画・制作しているからこそ、自分自身が幼少~少年期に描かれた作品というものに懐かしさや魅力を感じているのかもしれませんね)

あと、単純に宮崎駿監督作品の割合が高い。というか耳すま以外は全部そう。

書いてから気づきましたが、何年か前の前回、または前々回のランキングとはちょっと変わっているような気がします。確認していませんが。


さてさて、お次は「心に残ったジブリ作品」ランキング!! (2023年度版)

1位…「かぐや姫の物型」

2位…「もののけ姫」

3位…「千と千尋の神隠し」

4位…「耳をすませば」

5位…「平成狸合戦ぽんぽこ」


ということで、こちらもまた説明不要で1位はかぐや姫。ここ数年同じようなことを何度か書いていますので、もはや書くことはありません。今回、ランキングを二つに分けたのは、この作品があったからこそ。断トツの「心に残った作品」トップです!

というか、ジブリ作品に限らず、ドラマや映画に限らず、ありとあらゆる映像作品の中で断トツで一番の大切な作品です。映画や絵画、小説や音楽など、全ての創作物の中で、唯一涙が出た作品ですし、前も書きましたが、人類が地球を去って別の星に去らなくてはいけなくなった時(←どんな状況だよ)、「創作物は一人一つまでだからな!」と言われたら、迷うことなくこの作品を選びます!(次点でこれまた以前書いた音楽「水月」を選ぶという感じ)

本当に心から、内面的な意味できれいで純粋な作品だと思います。

2位~4位は、「ハマった作品」ランキングと同じ順番で同じ作品が入っています。こちらも、説明は不要ですね!

そして5位に、ぽんぽこ。こちらは確か毎度のように順位に入っていると思います。普通に娯楽作品としても好き(小学生時代にも地味に好きでした)なのですが、それに加えて「耳をすませば」との関連を知った時の衝撃や、狸たちのコミカルながらも生き残りをかけた戦いというのが実はよく考えるとかなりグサッと来るものがあって、ハッと気づかされるものがあります。

当サイトの二次創作「その後小説」の前書きにも書いてありますが、ぽんぽこと耳すまというのは合わせてもののけ姫だとも思えるので、その点からも個人的には思い入れのある作品です。

このランキングを見ると、全体として半分以上はハマった作品と同じです。でも、そこに加わった二つの作品は両方とも高畑勲監督の作品なんですよね。

個人的な印象として、高畑監督の作品には派手さはありませんが、非常に心に突き刺さってくるものがあるような気がします。他の監督様にそういうものがないと言っているわけではなくて、高畑監督の場合、よりストレートに、喜怒哀楽の面で感情を揺さぶられるというか、いつの間にかスーっと心の中に入って来ていて、気が付いたら冷静ではない自分がいるという感じです。

かぐや姫もそうですし、ぽんぽこや火垂るの墓もそうですが、その作品の中に入りたいとは思えないし、舞台設定は完全なSFやファンタジーでもないはずなのに、自分が過ごしている、視ている世界と、作中の視点が違い過ぎて没入感もないので、最初はどこか冷静かつ客観的に作品を眺めている自分がいたはずなのに、それがいつの間にか同情したり、悲哀を感じたり、郷愁を感じていたりすることが多い気がします。

高畑監督のそういう描き方というか創り方は、意識されたものなのかどうか自分には分かりませんが、本当にすごいと思います。

それと、技術的・表現的な面でも新しいことに挑戦し続けていた方だと思います。

派手な冒険ものや熱血もののアニメが多い時代に、普段の日常を丁寧に描く作品を創ったりだとか、劇中で動画(キャラクターや動物、ロボットなど動く絵)の存在感を邪魔しないようにシンプルな表現の背景画が多かった頃に、細部まで描き込まれた美しい背景を用いて作品を作ったりだとか、実写とは異なるアニメらしい極端な動作や感情表現ではなく、あくまでリアルさを追求した表現を求めていったかと思えば、今度はとなりの山田くんやかぐや姫のように背景も動画も作り込み過ぎずに、描いている側のデッサン時の勢いを削がずに、写実性ではなくより内面的な描写を追求したりといったように、どんどんと新しい表現、あるいはその時代の定型モデルとは別の方向へと向かう作品を創造し続けていった方なのだという印象です。

だからこそ、制作期間の多大な遅延や制作費の予算オーバーといったものでプロデューサー側をかなり困らせていたのでしょうが…。

今は背景画も作り込まれて「美しい」作品が多いですが、その現状について高畑監督が少し否定的な発言をしていたと、以前テレビで放映されたドキュメンタリーで見ました。

現在のその流れを作ったのは故 高畑監督自身だと個人的には思うのですが、その流れを超えてさらに別の方向へと向かった監督は、もしかしたら新たな作品を世に送り出すに際して、世の中に数多出回る物と同じような物を世に出すようでは表現者として新しく作品を創る意味があるのか、と考えていたのかもしれませんね。(分かりませんけど)


話が高畑監督のことに逸れてしまいましたが…。

とにかく、心に残った大事な作品に高畑監督の作品が入ってくるのは必然なのかもしれないということです!


ということで、今回はジブリ作品について「ハマった作品」と「心に残った作品」の二つに分けて、改めてランキング化してみました。

今年公開される宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が、自分にとってどのような作品になるのか、楽しみでもあります。(世の中の評価も気になりますが、それ以前に自分にとってどのような作品かが重要ですよね)

皆さまも、新作が公開される年だからこそ、改めて自分の好きな作品について振り返ってみるのはどうでしょうか?

もしかしたら、今まで気が付かなかった新たな傾向が分かってくるかもしれませんよ!

自分も、また何年かしたら改めてその時のランキングを決めてみたいと思っています。(また変わっているんでしょうかね?)


それでは今回はこのへんで。

また次回!





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