短編小説に「夢の先」を追加しました!
結局、10月にpixivで久々に創作意欲を掻き立てられてから、5ヵ月ほど経ってしまいましたが、この度、二次創作品の短編小説に、「夢の先」を追加しました…。
やっと形になったけど、納得しているかと言われると、なかなか…ね。
ずっと、このことについて「もののけで書ける」と思っていた内容なのに、いざ形にしようとすると、思った通りにいかない。
表現が単調で、自分で読んでいてもどかしいです。
でも、書きたいこと自体は書ききったつもりです。
内容はありきたりだし、青臭いですけど。
せっかく書いたので、ぜひ読んでみてください!
※なお、今回の作品には、本元の「もののけ姫」からそのままコピーしたセリフが比較的多くあります。一応「回想」として描いているのですが、著作権的にあるいはマナー的にまずいかもしれません…。自分の中では、回想という形ですし、加えて地の文章は当然自分が書いたものなので、大目に見て頂きたいのですが…。ご意見ある方はメールを頂ければと思います。
以下、できたら「夢の先」に目を通してから読むことをお勧め。(そもそも読む人いるのか?)
↓
近年というか、もっと昔からなんでしょうが、本来はあっていいはずの…というかあるのが当たり前のはずの『人の多様性』が、何かと議論の的になってしまっていますよね…。
先に言っておきますけど、今回の作品はこのテーマについて「解決法はこうだ!」と言っているわけではありませんので。
…で、多様性を認めない人や制度について、個人的には「なんで?」と、思います。(多様性を認めない人を認めないという矛盾がありますけどね…。相手を受け入れる範囲がどっちが広いかを考えれば…ね。)
でも、じゃあ今まで自分が、このことで悩んでいる方達を傷つけたり、より悩ませたりしてこなかったかと聞かれると、気づかないうちにそういうことをしてしまっているかもしれないので、なんとも…。
逆もそうですし。(誰しも傷つくことや悩まされることをされたことがあると思いますが、相手がそれを分かってやっていたかというと、必ずしもそうではないですよね。)
もちろん、何かその人が理不尽なことを言ったり書いたりしてきたとしても、たったそれだけでその人の全てを否定することはできませんし、するつもりもありません。
自分だって、腹が立つほど嫌なことばかり続いていたタイミングでたまたま出会った人に、とげとげしい態度をとってしまったことがあります。
その人とは、お互い名前も知らないですし、そもそも道ですれ違っただけでしたが、その時のたった一瞬の態度で、自分の全てが決められてしまったかと思うと、後で恐ろしくなりました。
だから、それ以降は、例え出掛けた先で知らない人が失礼な言動をしていたとしても、何か訳があって、たまたまその時だけ変な態度をとってしまったのかな、本当はこんな人ではないかもな、と思うようにしています。(もちろん、度が過ぎるとそうはいきませんが…。)
あれ、また話が逸れてる。
「夢の先」に話を戻しますと、身体と心の姿に(世間からすれば)「差」があるということについて、サンを通して、描くことができるのではないかと、何年か前から思っていたんです。
ただ、そのことについて悩んだり傷ついている人に解決策を示せるわけではないですし、少しでも支える言葉をかけることができるかでさえ、自分には分かりません。(そもそもそういう方達の全てが悩んでいるわけではないでしょうし、悩んでいる人たちだって考え方はそれぞれ違っているわけですから、そりゃあ難しい話です。)
でも、とりあえず書くことはできる、と。
そして、そこにアシタカやモロを、サンの傍らに描くことで、彼ら彼女らの口から声をかけることはできる、と。
そりゃあ、解決はしないでしょうが、一つの考え方として、作品に載せられたらなぁ、と思った次第です。(まぁ、描いた考え方だって、ありきたりなものなので、何も新鮮味はないでしょうけどね…。)
現実世界に向けて書きたかったのはこんな理由ですが、もののけを掘り下げるという意味でも、書いた意味があるんじゃないかと思っています。
というのも、サンの心情もそうなんですけど、それよりもモロの心境が気になったんです。
毎回思うのですが、作中で「(サンと)共に生きることはできる」と言うアシタカに対して、「どうやって生きるのだ」とモロは言っていましたよね。
でも、そう言うモロだって、昔、出会ったばかりの頃は紛れもない人間の赤子であったはずのサンを受け入れたわけじゃないですか。
ようするに、「共に生きることはできる」と、当時モロ自身が思ったってことじゃないですか?
そして実際、サンの容姿は結局は関係なく、サンはモロと共に生きてこれたわけですよね?
「どうやって生きるのだ」という言葉が、単にアシタカを試すためのものだったのかもしれませんが、それだったらなおさら、モロはアシタカとサンの二人は共に生きることができると思っていたことになります。(事実、そのあと「お前にはあの若者と生きる道もあるのだが」という言葉が出ますし。)
ここで思うのが、ではなぜモロは、人間の赤子であるサンと共に生きることができると思ったのか。です。
母性と哀れみで、育てただけなのでしょうか…。
それが全てだとも思いましたが、一方で、何か他にきっかけがあったのではないかとも感じました。当時のモロ自身でさえ気が付かなかったような、きっかけが…。
ということで、今回の二次創作はその辺りも妄想してみました。
捏造なので、どうとでも受け止めてください。
以上、読んで頂いた前提で書きました~。
それでは。